子どものアレルギーはなぜ起こる?原因と仕組みをわかりやすく解説

「どうしてうちの子はアレルギーになるの?」「花粉症や食物アレルギーはなぜ起こるの?」と疑問に思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
アレルギーは、体を守るために備わっている「免疫」が過剰に反応してしまうことで起こります。本来は細菌やウイルスから体を守るための仕組みですが、花粉や食べ物など本来は害のないものに対しても反応してしまうことがあります。
今回は、子どものアレルギーが起こる仕組みや原因、IgE抗体との関係についてわかりやすく解説します。
免疫とは体を守るための大切な仕組み
私たちの体には、細菌やウイルスなどの病原体から身を守るための「免疫」という働きがあります。
病原体が体内に侵入すると、免疫細胞がそれを見つけて排除しようとします。さらに、一度侵入した病原体を記憶することで、次に同じ病原体が入ってきたときに素早く対応できるようになります。
このように免疫は健康を維持するために欠かせない働きですが、ときに正常な免疫反応が過剰になり、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
アレルギーとは何か?
アレルギーとは、本来であれば体に害を与えない物質に対して免疫が過剰に反応してしまう状態です。
アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」と呼びます。
代表的なアレルゲンには以下のようなものがあります。
- 卵、牛乳、小麦などの食べ物
- スギやヒノキなどの花粉
- ダニやハウスダスト
- ペットの毛やフケ
- カビ
これらが体内に入ると、免疫システムが危険な異物と勘違いして反応し、さまざまな症状を引き起こします。
アレルギーはどのように起こるの?
1. アレルゲンが体内に入る
花粉や食べ物などのアレルゲンが体内に入ると、まず免疫細胞の一種である「抗原提示細胞」が異物を発見します。
抗原提示細胞は「何かが入ってきた」という情報を他の免疫細胞へ伝達します。
2. ヘルパーT細胞が指令を出す
情報を受け取ったヘルパーT細胞が、B細胞に対して抗体を作るよう指示を出します。
ヘルパーT細胞には主に
- Th1(1型ヘルパーT細胞)
- Th2(2型ヘルパーT細胞)
の2種類があります。
通常はこの2つがバランスよく働いていますが、アレルギー体質の方ではTh2の働きが強くなる傾向があります。
3. IgE抗体が作られる
Th2細胞から指令を受けたB細胞は、「IgE抗体」という特殊な抗体を作ります。
IgE抗体はアレルギー反応の中心となる抗体です。
アレルギー体質の方では、このIgE抗体が多く作られやすいことが知られています。
4. マスト細胞と結合する
作られたIgE抗体は、皮膚や鼻、気道などに存在する「マスト細胞」の表面に結合します。
この段階ではまだ症状は現れません。
しかし、体はアレルゲンに反応しやすい状態になっています。
5. 再びアレルゲンが入ると症状が出る
再度同じアレルゲンが体内に入ると、マスト細胞に結合しているIgE抗体と反応します。
するとマスト細胞から
- ヒスタミン
- ロイコトリエン
- サイトカイン
などの化学物質が放出されます。
これらの物質が炎症を引き起こし、アレルギー症状が現れます。
アレルギーではどんな症状が出る?
放出されたヒスタミンなどの働きによって、さまざまな症状が起こります。
鼻の症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
目の症状
- 目のかゆみ
- 充血
- 涙が出る
皮膚の症状
- 湿疹
- かゆみ
- 赤み
呼吸器の症状
- 咳
- ゼーゼーする
- 息苦しさ
消化器の症状
- 腹痛
- 嘔吐
- 下痢
症状の現れ方はアレルゲンの種類やお子さんの体質によって異なります。
子どもにアレルギーが増えている理由
近年、アレルギー疾患を持つ子どもは増加傾向にあるといわれています。
原因は一つではありませんが、
- 遺伝的要因
- 生活環境の変化
- 食生活の変化
- 大気汚染
- ダニやハウスダストへの曝露
などが関係していると考えられています。
また、家族にアレルギー疾患がある場合は、お子さんもアレルギー体質を受け継ぐ可能性があります。
気になる症状があれば早めに小児科へ
大田区、目黒区、東急目黒線沿い(田園調布、奥沢、大岡山、洗足、西小山、武蔵小山など)、東急大井町線沿い(自由が丘、緑が丘、大岡山、旗の台など)でアレルギーの診察をご希望方はぜひ一度、大岡山こどもアレルギークリニックへご相談ください。
